近年ますます注目を浴びているフリーランス。特定の会社や組織に属さず、自分のスキルで仕事をする個人事業主のことですね。
フリーランスの方の場合、資料や素材、事務用品を購入するのにクレジットカードがあったほうが便利ですよね。もちろん普段の買い物でも大活躍です。
しかし、そんなフリーランスの方がクレジットカードを作りたいという場合、いくつか注意点があります。
この記事では、フリーランスの方がクレジットカードを申し込む際に注意するべき点やおすすめのクレジットカードについて紹介していきます。
この記事の目次はこちら
フリーランスがクレジットカードの審査に通過するために
まずフリーランスの方がクレジットカードを申し込む時に一番気になるのは、審査ですよね。
フリーランスの場合は会社勤めをしていないため、安定的な収入や社会的信用を低く見積もられ、審査に落とされやすいという傾向にあります。
しかし、いくつかの注意点を確認することでフリーランスでもクレジットカードの審査に通過できるのです!
開業届を出そう
開業届、正式名称個人事業の開業・廃業等届出書は、個人事業を開業したことを税務署に申告する書類です。
個人事業を始めると所得税はもちろん、個人事業税、消費税などの税金を支払わなければなりません。そのため、税務署に個人事業開業の報告をしなければならないのです。
提出しなくても罰則は定められていませんが、開業届を提出しておくことで数々のメリットを享受できるのです。
つまり、開業届にはクレジットカードの審査に通りやすくなる、控除の大きい青色申告で確定申告できるようになる、屋号で事業用の銀行口座を作れる、という利点があります。
もちろん社会的な信用度も大きく増すので、フリーランスで個人事業を開業する場合には提出がマスト!
安定収入で実績づくりを!
クレジットカードの審査には、安定収入が大きな要素となってきます。毎月カード会社に利用代金を支払わなければならないのですから当たり前ですね。
会社勤めの場合には毎月ほぼ一定の収入があるでしょうが、フリーランスの場合はそうはいきませんね。案件ごとに金額が異なることもあるでしょうし、全く仕事がない!なんて月もあるかもしれません。
しかし、クレジットカードの審査に通るためには安定的な収入がなくてはならないため、毎月仕事を絶やさないようにする、あるいは長期で契約する案件を持っているとよいですね。
開業してから数年後に申し込むと安全
同様に、フリーランスの事業を継続している期間も重要になってきます。
一般的にはフリーランスとして3年以上の実績があり、その収入も安定もしくは増えている場合には審査に通りやすいようです。
こうした点がやはり会社勤めと比べるとクレジットカードの審査に落ちやすいと言われるゆえんなのでしょう。
しかし、年収100万円台かつ事業継続は2年という方でもクレジットカードの審査に通っていることもあるため、そこはカードや他の信用情報によりけり。
審査難度の高いカードの場合は、こつこつと実績を積み上げていってからクレジットカードの申し込みをすると安心ですね。
カード会社からの信用も忘れずに
いわゆるクレヒスはきれいにしておきましょう。
カード会社は、それまでのカード利用料金滞納履歴や携帯電話の料金の滞納履歴、借り入れの有無など、金銭に関わる信用情報を取得することができます。
これらの情報は審査にも大きく影響してくるため、料金の滞納はしないようにしましょう。
また、同時に複数カードを申し込まない、短期間に同じカードを何度も申し込まないということも忘れずに。
もちろん申込書類の虚偽記載なんて絶対NGですよ!
勤務先はなんて書く?屋号とは?
実際にクレジットカードを申し込む時にも、フリーランスの方が注意しなければいけない点があります。それは、勤務先や職業を記入する欄。
勤務先は「自宅」でもOK
フリーランスの仕事を完全に1人で自宅で行っている場合は、勤務先欄も自宅と書かざるを得ませんね。
勤務先が会社や組織であるという場合より信用が落ちてしまいがちなので、収入を証明できる書類などを用意しておく必要があります。
フリーランス兼会社員や、フリーランスとして企業に出向契約をしている場合は、その企業を勤務先に記入しましょう。
場合によってはカード会社から勤務先に連絡が行く場合があるので、事前に会社に知らせておくことが必要です。
屋号はあったほうがベター
屋号は、個人事業で掲げる名称のことで、企業でいうところの法人名になります。
クレジットカードの審査に必ずしも必要な条件というわけではありませんが、屋号があったほうが社会的信用が大きく、審査に通りやすくなると言われています。
また、屋号があると屋号名義での銀行口座が解説できる、取引先からきちんとした事業だと思われやすいなどのメリットがあるため、そもそもフリーランスとして活動の幅を広げていくのに屋号があるほうがよいと言えるでしょう。
事業用と個人用で分けるのがおすすめ!
フリーランスの方がクレジットカードを使う場合、事業用と個人用でカードを分けると大きなメリットが得られます。
経費確認がしやすくなる
事業用カードと個人用カードを分けておくことで、仕事で使ったカード支出を事業用カードで一括管理することができます。
確定申告の際、カードが混ざっているとどれが経費でどれが個人的な購入なのか分けるのが大変になってしまいます。
そんな時に事業用カードと個人用カードが分かれていると確認がしやすく、申告も簡単になります。
法人カードは年会費がかかるものが多いため、初めのうちは一般カードを2つ持って使い分けるのもいいかもしれません。
ポイントの扱いは?
なお、事業用カードで貯まったポイントは、厳密には雑収入として計上されるため自由に使うことが出来ません。
しかし実際はポイントを収入として計上している事業主はほぼいないものと思ってよく、また厳密な規定もありません。
そのため、事業用カードで貯まったポイントはそのまま使ってしまっても大きな問題はないと言えるでしょう。
ちなみに、アメックスビジネスの場合には、個人用カードと事業用カードのポイントを合算して使えるため、更にお得にポイントを使うことができます。
個人用おすすめカード2選!
それではここからフリーランスの方におすすめのカードを紹介していきます!
まずは個人用におすすめなカードを厳選して2つ紹介します。
ACマスターカード
ACマスターカードの概要 | |
年会費 | 永年無料 |
申込条件 | 20~69歳で安定した収入 |
発行日数 | 最短即日 |
還元率 | 0.25% |
ACマスターカードは、審査難易度が非常に低いことで有名なカードです。
学生や主婦でも収入があれば審査に通過できるカードということで、収入の安定しないフリーランスの方でも作りやすいクレジットカード!
還元率は0.25%のキャッシュバックと少なく、カードローン機能以外の付帯機能(電子マネーや保険など)もついていないため、審査が不安だけどとりあえずクレジットカードがほしいという方にはおすすめできます!
Orico Card THE POINT
Orico Card THE POINTの概要 | |
年会費 | 永年無料 |
申込条件 | 原則として18歳以上の方 |
発行日数 | 2週間程度 |
還元率 | 1.0% |
Orico Card THE POINT(オリコカード・ザ・ポイント)は、ポイント還元率が1%と非常に高く、普段の買い物がお得になるクレジットカードです。
流通系カードのオリコが発行しているため、審査も全く厳しくありません。フリーランスの方でも審査通過の公算が大きいカードです。
年会費も無料で、電子マネーのiDやQUICPayも利用可能、ポイントの増加キャンペーンもあるので、メイン使いのカードとして大活躍ですよ!
事業用おすすめカード2選!
次に事業用カードも同じく2枚紹介します。
三井住友ビジネスカード for Owners クラシックカード
三井住友ビジネスカード for Owners クラシックカードの概要 | |
年会費 | 初年度無料 2年目以降 税抜1,250円+税 |
申込条件 | 20歳以上の法人代表者・個人事業主 |
発行日数 | 3週間程度 |
還元率 | 0.5% |
三井住友ビジネスカード for Owners クラシックカードは、ビジネスが円滑になるような付帯サービスが豊富に付帯している法人カードです。
ETCカード年会費実質無料、福利厚生代行、海外旅行傷害保険を始めとして、アスクルやレンタカー、運送会社との提携も付帯。
もちろん年会費が必要になるため年会費無料のカードと比べると入手難易度は上がります。
しかし個人事業主でも比較的審査が通りやすい法人カードであるといわれており、にもかかわらず三井住友というステータスを誇示できると人気な法人カードです!
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カード
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カードの概要 | |
年会費 | 初年度無料キャンペーン中 2年目以降 税抜12,000円+税 |
申込条件 | 20歳以上の法人代表者・個人事業主 |
発行日数 | 1ヶ月程度 |
還元率 | 0.5% |
アメックスビジネスは、言わずとしれたブランドと手厚いビジネスサポートが特徴の法人カードです。
年会費が高額ですが、その分クラウド会計ソフトや出張手配、海外旅行傷害保険など、ビジネスの手助けになること間違いなしのサポートが充実しています。
ビジネス・コンサルティング・サービスすら付帯しているので、経営に困ってしまうことのあるフリーランスの方にもぴったりです。
そして何よりアメックスというブランドと共に仕事をすることで、自分のフリーランス業にも箔が付くことが期待できますね!
フリーランスでも快適クレジットカード生活を!
以上、フリーランスの方がクレジットカードを申し込むときの注意点や、おすすめのフリーランス向けクレジットカードについて紹介してきました。
フリーランスですべて1人でビジネスを回していかなければならないと思うと、なかなか大変なことですよね。
クレジットカードという心強い味方を手に入れて、快適なショッピングライフやビジネスライフを送りましょう!