クレジットカードを利用している皆さんこんにちは。
クレジットカードに関する最新のニュースをお伝えするクレカニュースチャンネルのお時間です。
さて今回ご紹介するのはこちらのニュース、サンフランシスコを拠点にしているTally-technologiesが複数のクレジットカード管理を支援するスマートフォンアプリ「Tally」の開発を始めました。
同社はこのアプリ開発のためにベンチャーキャピタル等から資金集めを行っており、シリーズA
(起業したばかりの会社に対して製品企画、開発や技術開発のために行われる投資の種類)
で1500万ドルもの開発費用を集めることに成功したと発表しています。
「Tally」という名前のこのスマートフォンアプリは綺麗なクレジットヒストリーを保ち、ペナルティーを回避する手伝いをしてくれるアプリケーションで、既に開発が始まっています。
現在、アメリカでは個人がクレジットカードを複数枚所有するというのは当たり前になっており、一人平均が3.7枚に達している程のクレジットカード大国です。
もちろん利用頻度も高く、残高繰越が行われることも珍しくないため遅延料や利子を払わなければならないという状況です。
こういった元本以外の支払い問題というのはアメリカで大きな問題であり、この問題の解決に取り組むといった意味でもTally-technologiesのスマートフォンアプリには大きな注目が集まっています。
このアプリケーションを使ってTally-technologiesのクレジットライン(利用限度額)から支払いを行うことで、カード会社が設定したAPR(年利)の平均額よりも低く設定されたTally-technologiesのAPRを提供してもらう事が可能です。
Tallyの利用方法
アプリの利用方法は、非常に簡単です。
1.手持ちのクレジットカードを全てTallyに読み込ませる
2.クレジットスコア(信用情報)のチェック
3.Tallyのクレジットラインによるお買い物の請求を許可する
この三項目は数タップで完了し、手持ちのクレジットカードの情報全てがTally内で管理されます。
複数のカード支払いに追われることもなくなるため、現在の利用状況がとてもわかりやすくなる仕組みです。
複数枚のカードの状況を把握し、期日内にしっかり支払いを行うというのはアメリカにおいて非常に難しいことです。
Tallyのようなアプリで一本化して管理できると今後利息や遅延量の支払いで財政が圧迫されるようなこともなくなり、払い忘れや過払いといった問題も解消されるでしょう。
クレジットスコア(信用情報)について
アメリカにおけるクレジットスコア(信用情報)というのは、日本で考えているものよりもずっと重要な要素として捉えられています。
信用情報というのはキャッシングやクレジットカード利用などの金銭借り入れに対して期日までにしっかりと返済できているかどうかをチェックしているもので、返済ができていない場合は金融事故としてマイナスの評価をつけられてしまいます。
日本における信用情報とはどのようなものか
日本で信用情報が必要になる場合というのは、クレジットカード発行やキャッシング、住宅ローンなどでお金をどこかから借り入れようと思った時の身辺情報調査です。
過去にどのような利用履歴があって、ちゃんとしっかり返せているのかどうかを見た上で何らかの申込者がサービスを提供するに値しているかどうかを確認しています。
裏を返せばカード発行やローンの借り入れなど、どこかからお金を借りるということをしなければ全く関係のない情報です。
非常に難しいとは思いますが信用情報と全く縁を持たずに生活を行うということも理論上は可能なんです。
アメリカにおけるクレジットスコア
一方、アメリカでクレジットスコアを気にしないで生活を行うというのは不可能に近いです。
大学生、高校生でも独り立ちをすることが多い国柄もあって、非常に若い内からクレジットカードを生活の中で使うことが多くあります。
「最初の一枚」が大学卒業・社会人一年目から作られることが多い日本よりもかなり早い時期からカードを持っているため、年を経る毎に枚数も増えていき平均枚数も増えていくというわけですね。
クレジットスコアの使われ方というのも日本と異なっていて、なんとアメリカでは就職活動でも確認されて、利用履歴がよくなかった場合には落とされることもあるのだそうです。
なので、クレジットスコアに悪評がついてしまうということは日本の信用情報に傷がついてしまうよりも重たい意味合いを持っているのです。
Tallyのようなアプリがリリースされるというのは、遅延料や手数料の問題に対する新たな一手として期待できるかもしれません。
日本でもリリースして欲しいアプリ「Tally」
このように、利用している国独自のシステム的な背景によって意味合いというのは大きく変わってきます。
日本では信用情報がそこまで重視されているわけではありませんが、カード発行やローンなど関係する部分も多く、複数のカードをまとめて見ることが出来るというのは非常に便利でもあります。
カード会社との契約の関係もあるため、すぐにローカライズするのは難しいと思いますが、いずれは日本でも使えるようになってほしいアプリですね。
以上クレカニュースチャンネルよりお伝えいたしました。
それではまた次回のニュースでお会いしましょう!